PSAの鑑定現場について、AIを使う工程、グレーダーの確認方法、1日の処理枚数、Valueティアの見通しなどを含む内部情報がSNS上で拡散しています。すべてがPSA公式に確認された事実ではありませんが、内容を公開基準と照合すると、提出前のカード選別に活かせる重要な視点があります。ここでは流出情報とされる内容をそのまま断定せず、実際のPSA10攻略へ落とし込みます。
今回の流出情報で注目された内容
共有された内容では、カード到着後のResearch & IDで画像認識技術を使い、データベース上のカードと照合しているとされています。一方、実際のグレード判定そのものは現時点では人が行い、AIはまだ本格導入されていないという説明です。
鑑定ではルーペや定規を毎回使うのではなく、必要な場合だけ使うこと、カードへ光を当てて表面を確認すること、四項目の平均ではなく最も重大な欠点がグレードへ強く影響することも挙げられています。
運用面では、グレーダーが1日に少なくとも約500枚を処理するという情報、Valueティアは処理能力とバックログが落ち着けば復活する可能性があるという予測も含まれます。これらの具体的な処理枚数や復活時期はPSA公式に確認された数字ではないため、確定情報としては扱いません。
- AIはカード識別の補助に使われ、グレード判定は人が確認するという内容
- 表面へ光を当てる確認が重要
- 評価項目の平均より、最も重い欠点が強く影響
- ルーペ・定規は必要時に使用するという内容
- 高額カードは慎重に確認されるという内容
- 1日約500枚、Value復活予測は未確認情報
最初はカードを特定し、別版と混同しない
鑑定では状態を見る前に、カード名、カード番号、セット、言語、通常版・ミラー・エラー版などの識別が必要です。似た絵柄でもカード番号や加工が違えば別カードとして扱われます。申込時の候補選択でも、画像だけで決めず番号と表記を照合します。
カード認識は入力を速くする補助になりますが、最終確認は人が行う前提で考えます。番号、レアリティ、加工、言語の4点を自分でも確認してから提出すると、Research & IDでの確認や修正を減らしやすくなります。
- カード番号とセット略号
- 日本語版・英語版などの言語
- 通常・ミラー・プロモ・エラー表記
- 申込フォームで選んだカード名
表面は正面ではなく、光を動かして確認する
正面からきれいに見えるカードでも、斜めから強い光を当てると、細い線傷、へこみ、押し跡、ローラー跡、ホロ面の擦れが見えることがあります。表面はPSA10を逃す原因になりやすく、スマホ写真だけでは判断しにくい部分です。
暗めの部屋で白色のLEDライトを一つ使い、カードではなく光源の角度をゆっくり動かします。縦、横、斜めの3方向から表裏を確認し、反射が途切れる場所を探します。スリーブ越しでは傷とスリーブの擦れを区別できないため、清潔な手と安全な場所を用意して短時間だけ外します。
指で表面をなぞったり、汚れを強く拭いたりしてはいけません。確認中に傷を増やさないことも、選別の一部です。
平均点ではなく、一番重い欠点から考える
センタリング、角、エッジ、表面が全体的に良くても、目立つへこみや折れ、強い白欠けが一つあれば、その欠点がグレードの上限を決める可能性があります。四項目を単純に足して平均点を出す見方は避けます。
まず致命的な欠点がないかを確認し、その後に小さな欠点の重なりを見ます。軽い白欠けが複数ある場合や、弱い線傷が何本もある場合は、一つずつは小さくても総合的な見栄えを落とします。
提出候補を二枚で迷ったら、長所の多い方ではなく、最も悪い欠点が軽い方を選ぶと判断が安定します。
- 折れ・しわ・へこみ・押し跡
- 強い白欠けや角つぶれ
- 表面を横切る線傷
- 印刷汚れ・異物・光沢の欠損
センタリングは55/45を一つの目安にする
PSAが公開するPSA10基準では、表面のセンタリングはおおむね55/45以内、裏面は75/25以内が目安です。ただし、枠の形やデザイン、カード全体の見栄えも関係するため、数値内なら必ず10になるという意味ではありません。
測るときは左右の余白を同じ単位で測り、狭い側 ÷ 左右合計で比率を出します。例えば左2.2mm、右1.8mmなら45対55です。上下も同様に測ります。スマホではカードを真上から撮り、遠近補正を切り、画像上のピクセル幅を比較します。斜め撮影は比率を狂わせます。
明らかにずれているカードだけを測るのではなく、最後に残った提出候補を同じ撮影条件で比較するために使うと効果的です。
角とエッジは表裏を分けて一周見る
四隅は正面だけでなく裏面も確認します。白欠け、めくれ、つぶれ、裁断の荒れを見て、次に四辺を一周します。ポケモンカードは青い裏面の白欠けが見つけやすい一方、表面側のホロ欠けや裁断傷も見落とせません。
ルーペは必須ではありませんが、肉眼で気になる箇所を拡大して再確認する用途には便利です。倍率を上げすぎると実際の見栄え以上に欠点を重大視しやすいため、最初は肉眼、次にスマホの2倍程度、最後に必要な箇所だけルーペの順にします。
提出前の5分チェック手順
鑑定枚数が多い現場では、すべてのカードが長時間かけて測定されるとは限りません。だからこそ提出側は、短時間でも見つかる明確な欠点を残したまま送らないことが重要です。次の順番を毎回固定すると、見落としを減らせます。
最終的なグレードはPSAの判断であり、同じように見えるカードでも結果が分かれることがあります。PSA10前提で鑑定料を計算せず、PSA9だった場合の相場でも提出する意味があるか確認してから送ります。
- ① カード番号・版・加工を照合
- ② 正面と裏面を肉眼で確認
- ③ LEDの斜光を縦横斜めに動かす
- ④ 四隅と四辺をスマホで拡大
- ⑤ 左右・上下のセンタリングを測る
- ⑥ 最も重い欠点を記録し、PSA9時の採算も確認
PSA10率は、自分のカードの合格率ではない
PSA10取得率は、実際に提出されたカードの中で10になった割合です。開封された全カードから無作為に選ばれた割合ではなく、提出者が状態の良い個体を選別した後の数字です。
取得率が高いセットでも、自分のカードにへこみや白欠けがあれば10の可能性は下がります。反対に取得率が低いカードでも、明確に状態の良い個体なら提出候補になります。POPと取得率は比較材料にし、最後は現物の最大欠点で判断します。
参考・確認先
流出情報とされる内容には未確認の主張が含まれます。PSA公式に確認できる基準と分けてお読みください。